自治体の環境への取り組みについて地域性も併せてみていきましょう。第三弾といたしまして、埼玉県所沢市にスポットを当ててみます。
目次
基本情報
所沢市は埼玉県の中部にあり、西武新宿線や西武池袋線などの交通アクセスが良好な場所に位置しています。隣接する都市には入間市、飯能市、川越市などがあります。
歴史は古い
所沢市の歴史は古く、江戸時代には武蔵国に属し、農業や商業が盛んでした。近代に入り、航空機産業の発展により著名になりました。
産業と経済
所沢市は航空産業が盛んで、航空自衛隊の基地や航空関連企業が集積しています。また、商業施設や住宅地も発展し、多様な産業が営まれています。
観光名所

所沢市には多くの観光名所があります。代表的なものには、飛行機や宇宙ロケットが展示された航空博物館や、自然豊かな公園が挙げられます。
地域社会と生活環境
所沢市は住みやすい環境が整っており、住宅地の整備や公共施設の充実が進んでいます。地域社会も活発で、地元のイベントや祭りが多く開催されています。
ごみ減量への取り組み
1.生ごみの減量と資源化の推進
所沢市は、生ごみの約7~8割が水分であることから、水切りの徹底を推奨しています。また、生ごみの堆肥化を促進するため、生ごみ処理機の購入に対する奨励金制度を設けています。さらに、「生ごみ減量・資源化アドバイザー」を委嘱し、段ボールコンポストの使い方や堆肥づくりに関する相談に応じています。
2.食品ロス削減の取り組み
市では、食品ロス削減を目指し、「食品ロスゼロのまち協力店」として、市内の飲食店を登録し、その取り組み内容を紹介しています。また、家庭での食品ロス削減を支援するため、「トコとん!!クッキング」と題したレシピ集を公開し、食材の使い切りやリメイク料理の提案を行っています。
3.プラスチックごみ削減への取り組み
所沢市は、「マチごとプラスチックごみ削減」を宣言し、市民や事業者と連携して、使い捨てプラスチックの使用抑制に努めています。具体的には、マイボトルやマイ容器の利用促進、無料給水スポットの設置、イベントでのワンウェイプラスチック使用量の削減などを実施しています。
4.教育と啓発活動
市では、環境教育の一環として、小・中学校での環境学習やリサイクル体験講座を開催し、市民の「もったいない」の心を育む取り組みを行っています。また、広報紙や市のホームページ、SNSを通じて、ごみ減量や資源化の重要性を啓発しています。

5.市民参加型の取り組み
市民が主体的にごみ減量に取り組めるよう、リユースやリサイクルに関する体験講習会を開催しています。また、地域の環境美化活動やリサイクル活動を推進するため、環境推進員の活動を支援しています。
まとめ
所沢市はその航空産業や豊かな自然、便利な交通アクセスなどが特徴であり、住民にとって快適な生活環境が提供されています。