地球の未来のためにリサイクル!学校でできることとは?

更新:2022年5月27日

環境省がこども向けに「3Rまなびあいブック」を発行しています。わかりやすい普及啓発教材となっております。

そこで今回は、学校でできるリサイクルをご紹介します。

目次

地球の未来のために

地球上は空気、水、生きものが絶妙なバランスで何度も回り、人間は地球上の資源を利用して生活をしています。しかし、近年、人間の豊かさや便利さを求めるあまり、急激な環境変化により、絶妙なバランスが崩れてしまっています。
これまで長く続いたこの素晴らしい星が100年先も1000年先もずっと続いてほしいものです。
毎日の暮らしを見直し、地球を守るために「私たちができること」を考えてみましょう。
3Rまなびあいブック

リサイクル学校_地球

増えるごみ

大量生産と大量消費

現在の日本の社会では欲しいものがあれば買うことができます。便利な生活をするために、どんどんものを作り、どんどん捨ててきました。その結果、ごみが増えてしまいました。ごみ捨て場は限られています。ごみが増えると捨てる場所が早くいっぱいになります。次の場所を探すことはとても大変です。

ごみの不法投棄

ごみを減らすために、様々な取組が進んでいます。家電製品や粗大ごみ、有害な物質が含まれているものなどは法律で処理方法が決められました。しかし、そのようなごみを他人の土地や公共の土地に置いたり、捨てたりする人がいます。そこに住んでいる生き物も住めなくなってしまいます。

漂着ごみ・海ごみ

リサイクル学校_海岸

日本は海に囲まれています。近年、日本の周りを流れる海流に乗って、国内や海外のごみが海岸に打ち寄せられています。ごみの種類はさまざまですがプラスチックごみがとても多いです。

あなたの街でできること

物をどんどん作って、たくさん使って、どんどんごみを捨てています。本当に必要なものか、買う前によく考えることが大切です。
毎日の暮らしの中で何気なくごみを捨てていると、確実にごみが増えます。家のごみ箱の中でどんなごみが多いのか調べると、食品を入れたり包んだりするための箱やトレイ、ペットボトルやそれを入れるビニール袋や紙袋などです。
日本の各市町村ではごみの減量やリサイクルに取組んでいます。「分ければ資源、混ぜればごみ」ごみにしていたものを分けて資源にする取組です。ごみは、再び資源になる工場に向かうために、粗大毎にルートを選ぶのです。
私たちの生活をしている街でできることに取組めば、それが地球のためになることにつながります。まず、自分から始めてみましょう。そして一緒に行動できる仲間を増やしてみましょう。

こんな取組をしている学校があります

【金沢市】三馬小学校

環境意識を高め福祉活動の一環として、児童会と育友会、学校が協力してプルタブ回収活動を行っています。プルタブとはアルミ缶やスチール缶の飲み口についているもので、100%アルミでできています。プルタブを700kg集めると身体の不自由な人やお年寄りの人にアルミ製車椅子を送ることができます。アルミ缶リサイクルと共にプルタブのリサイクルにご協力をお願いします。回収は、毎月1回行っています。
アルミ缶・プルタブリサイクルにご協力ください

【仙台市】長町南小学校、南吉成小学校、田子小学校

リサイクル学校_給食

仙台市では、環境負荷の少ない学校給食の実施のために、学校給食から排出される生ごみのリサイクルを行い、減量に取り組んでいます。学校における環境学習を推進するため、「生ごみ処理機」を単独調理校へ導入し、生ごみを堆肥化して学校花壇や菜園、農家の有機野菜栽培などに活用しています。
給食の生ごみも廃棄からリサイクルに

【文京区】誠之小学校

紙リサイクルにも積極的に取り組んでいます。小さな紙でもリサイクルできるという理解を広めていくために、ビン牛乳の紙キャップを集めています。毎日の給食のあと、牛乳キャップを一カ所に集め、水洗いして乾燥させ、リサイクルに出しています。年間ポリバケツ6杯のごみ減量になりました。
誠之小学校における ごみ減量の取り組み

【枚方市】市内小学校

環境などについて学習する小学校4年生を基本に、「ごみとリサイクルの話・パッカー車収集体験」「段ボール箱を使った生ごみの堆肥化」「生ごみ堆肥を利用した土作り」といったメニューで、職員が小学校へ出前授業を行なっています。
小学校対象の環境学習の取り組みについて紹介します

【鹿屋市】寿小学校

高さ160センチ、直径120センチほどの水色の大きなポスト、古紙リサイクルポスト。子供たちが古新聞やチラシを持ち寄り、資源リサイクルを学ぶ体験学習の場にもなっている。昨年九月、児童会環境委員会のメンバーが中心になってスタートした。毎週木曜の回収日になると、古新聞などの束を持って当校した子どもたちがポストの前に並ぶ。投かんした児童は、協力したという証明カードがもらえる。
寿小学校古紙リサイクル活動

【有田川町】小川小学校

各教科において環境教育を実践してきた。学校のすぐ横を流れる河川の汚濁が年々目立つようになったこともあり、学んだ知識を実践で活かす場として河川の清掃活動が行われるようになった。同時に集団回収も開始し、2006年度からスチール缶も回収品目に加えられている。
緑いっぱいの自然を守るため、地域住民と一体となった活動を展開

【石巻市】石巻小学校

石巻市で取り組む「再生資源集団回収報奨金」に参加し、石巻小では隔週の火曜日に空き缶を集めています。今年で4年目の活動は、5~6年生の環境委員会が中心となり、新たに「洗剤などの使用済み詰め替え袋回収(おもちゃのブロックに再生)」にも取り組み始めました。
石巻市立石巻小学校「リサイクル活動」

地球の未来のためにリサイクル!学校でできることとは?まとめ

取組はいろいろあります。ライフスタイルに合わせてできるところから取り組んでみましょう。